
2025.04.13
各務原市で屋根の重さが心配で、葺き替え工事をご検討している方からのご依頼をいただいた事例を紹介していきます。葺き替え工事とは既存屋根材を解体し、新たな屋根材を導入する工事です。なるべく屋根は軽いものをご希望のため、複数の屋根材をご提案させていただきました。最終的には屋根の軽さを重…

築35年のM様邸では、最近になって天井にシミの様なものが出てきたとのことでお電話をいただきました。
屋根に上がって調査をすると、セキスイかわらUの劣化が進んでおり、表面の割れや素地の劣化が目立っていました。
さらに、防水性も低下しており、実際に屋根材の下まで雨水が入り込んでいる箇所が確認できました。
長年大切に住まわれてきたお住まいということもあり、「これからも安心して暮らしたい」とのご希望で、葺き替え工事を決断されました。
インターネットで弊社のホームページをご覧いただき、工事実績の豊富さと地元密着の対応にご信頼いただいてお問い合わせくださいました。
1. 軽量な屋根材
セキスイかわらUは、セメント系のスレート屋根材で、粘土瓦などの伝統的な瓦に比べて非常に軽量です。
建物への負担が少ないため、当時は「地震対策としての軽量屋根材」として高く評価されていました。
2. 和瓦のような外観デザイン
見た目は伝統的な瓦に似た波型デザインになっており、和風の住宅にもマッチする意匠性がありました。
そのため、特に1980年代から1990年代にかけて多くの住宅で採用されました。
3. ノンアスベスト製品もあるが、初期モデルには注意
かわらUは、初期の製品ではアスベスト(石綿)を含むものもあります。
その後、ノンアスベスト製品に切り替えられましたが、築年数が古い住宅ではアスベスト含有の可能性もあります。
※撤去時は専門の処理が必要になることがあります。
4. 経年劣化による問題が多発
発売当初は高性能な屋根材として普及しましたが、経年により以下のような劣化症状が発生しやすいことがわかってきました。
表面の塗膜剥離
割れやすくなる(凍害や熱による膨張収縮でヒビが入る)
吸水性が高まり、内部に水がしみ込みやすくなる
反りや浮き上がりが起こり、防水性が低下する
5. 現在は生産終了・補修部材の入手困難
現在は製造が終了しており、同じ素材や形状の部材の入手が非常に困難です。
このため、部分補修よりも全面葺き替えが推奨されるケースが多くなっています。
■セキスイかわらUの現状確認
現地調査で屋根に上がってみると、かわらUの表面には多数のひび割れと素地の劣化が確認できました。
特に軒先部分は水の影響を受けやすく、表面塗膜が剥がれて素地がむき出しの状態でした。
このまま放置してしまうと、雨水が屋根内部に浸透し、下地材や構造部を腐食させてしまいます。
■下地補強(針葉樹合板12mm増し張り)
元の下地が傷んでいる箇所があったため、上から12mmの針葉樹合板を増し張りして補強。
これにより、屋根の強度と安定性が格段にアップしました。
下地がしっかりしていないと、どれだけ良い屋根材を使っても効果が発揮されません。
■棟包みの取付
最後に棟(屋根の頂上部分)に棟包みを取付けて、全体をしっかりと納めました。
細部まで丁寧に仕上げ、雨仕舞い(雨水の処理)もバッチリです。
【まとめ】
今回は本巣市M様邸で、セキスイかわらUからスーパーガルテクトへの屋根葺き替え工事を行いました。
雨漏りに悩まされていた屋根が、新しい材料としっかりとした施工によって生まれ変わりました。
M様からは「これで雨の日も安心して眠れます。丁寧にやってくれてありがとう」とのお言葉をいただきました。
屋根の劣化は放っておくと家全体に大きな影響を及ぼします。
少しでも不安があれば、お気軽に私たち街の屋根やさん岐阜店までご相談ください。
地域密着、誠実対応でお応えします。
【フリーダイヤル:0120-773-811】
どうぞお気軽にお問い合わせください!
【専門用語の紹介】
・セキスイかわらU:セキスイが製造したスレート系の屋根材。軽量で施工しやすいが、経年劣化により割れやすくなります。
・スーパーガルテクト:アイジー工業製の金属屋根材。遮熱・断熱・耐久性に優れ、リフォームに最適な素材です。
・ルーフィング(防水シート):屋根材の下に施工する防水層。屋根にとって最も大切な「見えない部分」です。
・棟包み:屋根のてっぺん部分を覆う部材。雨水の侵入を防ぎ、屋根材を固定する役目があります。
・針葉樹合板:屋根の下地に使う木材で、耐久性が高く増し張り補強に最適です。
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