日本以外の世界の住居を目にすることは滅多にありませんよね。
世界の家に見られる工夫を見ていきましょう。
☆イタリア☆
トゥルッロには光に対する知恵が集結
世界遺産「アルベロベッロのトゥルッリ」で知られる、南イタリア・プーリア地方の伝統的家屋「トゥルッロ」。
その歴史は古く、紀元前8世紀には既に造られていたと考えられています。
しかし、現在私たちが目にすることが出来るものは16世紀以降のものです。
建て直しが繰り返えされていたため、それ以前の古いものは見つかっていないのです。
とがった円錐型ドームの屋根が特徴のトゥルッロは、主に石灰石を積み重ねて作られています。
壁の内側にも外側にも石灰が塗られており、真っ白な外観が可愛らしくも幻想的です。
ずらりと並ぶ姿は美しく、世界遺産に登録されたのも頷けますね。
そんなトゥルッロは家の内部から屋根部分を見上げると石灰の切石がぐるっと輪のように連続していることが分かります。
それは、雨水を防ぐために何層にも重ねられた薄い板状の石灰岩が覆っているからです。
何層にも石が重ねられた壁は0.8~2メートルほどの厚さがあるのだそうです。
厚い壁には、内にも外にも白い石灰が塗られています。
外側の白い強い紫外線をブロックするため、内側の白は分厚い壁で暗くなりがちな屋内を明るく見せる工夫です。
さらに暑さを避けるために入り口や窓は小さく、少ないつくりになっているのです。
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