日本の屋根の歴史
日本の住宅は、原始・古代は竪穴住居・高床式住居から始まり、平安時代の寝殿造り、鎌倉時代の武家造り、
室町~安土桃山時代の書院造り、江戸時代の数寄屋造りと変遷をたどっていきます。
それに合わせて屋根も様々な変化を見せています。
草葺きの始まり
古来の屋根の多くは草葺きでした。
木材を組み合わせて家の骨組みを作り、その上から土や葦、ススキなどの植物で屋根を作っていたのです。
これが茅葺屋根の始まり、日本の住宅の原点とも言えますね。
瓦葺きの始まり
現在では、瓦屋根というと日本の伝統的な屋根と思われがちですが、
一般的な民家に使用されるようになったのは江戸時代頃からなのです。
飛鳥時代に中国より瓦が伝来して以来、寺院建築や宮殿、城郭などに使われてきました。
当時の瓦は重くて重厚感があり、民家では耐震面で使えない為、贅沢品でありました。
瓦屋根が普及し始めたのは江戸時代の大火の後、瓦が奨励され助成金が出されたり、
画期的で軽量な桟瓦が開発されてからのことです。
茅葺きなどの植物素材の屋根では火を防ぐ役目はありませんが、
桟瓦は本瓦葺きよりも軽量で安く手に入り、防火の役目も果たすために広がっていきました。
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