伊勢志摩サミットや今年、天皇陛下が訪れたことで注目された伊勢神宮。
その本殿の屋根は急な勾配がついた特徴的な形をしています。
これは板の上に草で葺かれた茅葺屋根であるためです。茅葺きの「茅」とは、ススキやヨシなどの草のことです。
板や草は耐久性が低いことから、雨水が流れやすいよう急勾配になっているのです。
こうした木の葉や草で葺いた屋根は世界各地にあります。
また、世界には日本では見られないような不思議な屋根が存在しますので紹介していきます。
オセアニア地域の南の島々であるポリネシアやミクロネシアにも茅葺きの屋根があります。
有名なのはタヒチのモーレア島にある水上バンガローがあります。
ラグーンに建つホテルなので軽量な屋根でないと不安定になってしまいます。
また南国では植物の葉や草で葺いた屋根が多く、暑さ対策のひとつでもあります。
これらの屋根の家の中は風通しが良く涼しく過ごせるのです。
その土地の手に入りやすいもので土地の気候に合ったものを作る、伝統の知恵ですね。
一方、寒い地域ではどんな家が多いでしょう。
氷河の国とも言われるアイスランドには古くからユニークな「芝生の家」があります。
この家はの屋根には芝生が植えられていて、まるで地面から家が生えてきたかのようです。
芝生の屋根には実用的な理由があります。
屋根に芝生を植え付けることによって断熱効果を生み、家の中を暖かく保つことができます。
厳しい寒さの国で暖かく快適に暮らすための工夫だったのです。
こうした世界の屋根は伝統的なもので、各地の特有の気候風土の中で
快適に暮らしていく知恵や文化に根ざしていることが分かりますね。
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