戸建て住宅の購入や建築設計時に屋根の形に着目することは大変重要です。
屋根の形は将来発生するリフォーム費用などにも大きく関わります。
代表的な3つの屋根の形を紹介していきます。
1.切妻(キリヅマ)
切妻はお馴染みの三角屋根のことです。
この形のことを切妻と呼びます。
切妻は雨漏りリスクや将来のメンテナンス費用が低い屋根の形です。
メリット
・工事費用や工事期間を抑えることができる。
・住み心地が良い住宅設計ができる。
デメリット
・妻側(ケラバ側)の壁面に太陽光や雨水が当たりやすいため、妻側壁面が劣化しやすく雨漏りリスクが高くなる。
・多くの屋根で採用されている形ですので個性がない。
2.片流れ屋根
片流れ屋根は1面だけで傾斜した屋根です。
コストを最重視する上では最適な屋根です。
メリット
・初期費用が経済的
・将来発生するリフォーム費用が経済的
・リフォーム時の工期が短い
・窓を高い位置に取り付けることができ部屋が明るくなる
・雪の落下する場所、リスクを予測できる
・雪が溶けやすい
デメリット
・壁面量が増える
・妻側(ケラバ側)及び軒先反対側の壁面に日差しや雨水が当たりやすい為、外壁が劣化しやすい
・壁面からの雨漏りリスクが高くなる
・屋根面積が狭いため雨水を受ける量が多く、屋根が劣化しやすい
・棟換気が設置できない
3.寄棟屋根
寄棟は4方向に傾斜面がある屋根です。
切妻に次いで多い屋根の形です。
メリット
・建築基準法に対応しやすい
・4方向全ての外壁が保護できる
・壁面量が減る
・雨量、雪量を分散させることができる
・風の耐久性が高い
デメリット
・トータルコストの負担が大きい
・工期が長くなる
・軒天のメンテナンスやリフォームが必要になる
・4方向全てに雪が落ちる
・屋根裏のスペースが小さくなる
・ガラリ換気(妻側換気)が設置しづらい
屋根の形は美観や個性を重視しがちですが、
住み心地や雨漏りのリスク、将来的なリフォーム費用も関わってきますので慎重に選んだ方が良いでしょう。
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