築20年経過の谷板金は要注意、大垣市 銅板の穴空き
大垣市へ屋根の調査にいってきました。お施主様より屋根の漆喰が気になるとの事でした。現状では雨漏りがないとの事でした。では早速屋根へあがってみましょう。
屋根には和形の陶器瓦が使用されていました。瓦自体に浮いている所や、ズレている所、割れている所はありませんでした。こちらの屋根は複合屋根といって複数の形が合わさっている屋根でした。こういった複合屋根には谷という部分が存在します。屋根が谷の様な構造となっており雨樋の様な排水機能を持った場所です。
築年数が経過しているお家ではこの谷部分に銅板が使用されており20年以上経過していると酸性雨等の影響によって穴があいてしまう場合があります。この谷部分は雨水が集中する場所なので谷板金の劣化が進行して雨漏りが発生しやすい場所でもあります。
やはり銅板が使用されていました。こちらの家は築28年でしたので銅板に穴があいていました。現状では雨漏りが発生していませんでしたが雨染み等が出ていないだけで家屋に侵入している可能性が非常に高いです。早急な交換が必要なのでお客様にお伝えしました。
鬼瓦の漆喰も調査しました。紫外線や雨風等の影響によって漆喰の劣化が進行しています。棟下の漆喰は部分的に漆喰の剥離が進行して葺き土が露出しています。
谷板金について
まず谷部分周辺の瓦をめくって既存の谷板金を取り出します。掃除と新しく防水シートをはってステンレス製の谷板金を設置します。最後に捲った瓦を復旧して瓦がズレない様に固定します。
鬼瓦漆喰について
既存の漆喰を撤去して綺麗にします。瓦用のコーキングで隙間に充填します。ヘラでならして完了です。
棟下漆喰について
既存の漆喰を撤去して綺麗にします。コテを使用して漆喰を塗り上げます。表面を整えて完了です。
メンテナンス方法に関して簡単に説明させていただきました。子t場では簡単ですが実際にやってみるとかなりの労力と技術を要します。屋根の工事はそれなりの手間がかかるので金額もかかります。安いだけの見積りですと既存の漆喰を撤去しずに上から塗ってしまう業者もいます。仕上がりは綺麗ですが数年経つと剥がれて来たり等の不具合が発生します。
屋根の事は専門のプロにお任せ下さい。
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