大垣市で瓦屋根の修理、屋根修理法診断
今回は大垣市にお住まいの方から、瓦が崩れて落ちてきているので修理できるかみてほしい。とのご依頼がありました。
今回瓦屋根修理前に無料点検をさせていただくのは築70年のお家です。瓦屋根にはいぶし瓦が使われており、古来からある土葺き工法で施工されていました。
瓦屋根の取り合いと呼ばれる部分をみてみました。瓦屋根と外壁はそれぞれ異なる材質の縦材が使われるため、取り合い部分には必ず隙間ができます。この隙間から雨風が吹き込まないように雨仕舞処理をします。
こちらの瓦屋根の漆喰は、経年劣化により色がくすみ本来の粘度がなくなってパサパサになりひびや剝れが目立っていました。また、漆喰の粘度がなくなると瓦と接着している力もなくなるため、強風などの影響で瓦が剥がれて落下してしまいます。
長い間様々な天候の影響を受けて居た瓦屋根ですが、雨仕舞してある取り合い部分ののし瓦の崩れが目立っていました。葺き土も漆喰と同様に経年劣化により粘土がなくなりパサパサになり、瓦を固定する力を失うため雨風の影響を受けやすい取り合い部分ののし瓦が崩れているものと思われいます。
取り合い部分には、雨仕舞のために熨斗瓦が積まれた上にトタンの雨仕舞板金が設置されていました。一昔前に良く使われていたトタンの板金ですが、経年劣化するとサビが目立ち、さらに年数が経って傷みが進行すると穴が開いてきます。
板金の穴や隙間から、下ののし瓦に雨水が侵入しているのも熨斗瓦崩れの原因の一つと言えるでしょう。
葺き土の経年劣化で瓦がズレているのは取り合い部分だけではありません。平部の瓦も下の葺き土との密着度がかなり落ちており、全体的に本来の位置からずれてきていました。
平部の瓦のズレてるかどうかは横から見て瓦のラインんが湾曲しているかどうかで確認できます。瓦がそれぞれ本来の位置からずれているという事は、その分どこかに隙間が生じそこから雨風が入り込みやすくなっているということです。
入り込んだ雨風が下の葺き土を濡らし、また乾燥するのを繰り返すことにより、葺き土が痩せていきさらに土台が崩れてまた瓦がズレやすくなります。
現在のお住まいの状態を写真と共にお客様にお話しさせていただき、部分的に傷みが激しい下屋根を新しく収め直す事になりました。
屋根の修理といっても今回のような瓦屋根の修理から、瓦やスレート1枚の交換、屋根全体の葺き替えなど状況によってさまざま解決策があります。
また、原因がわかったとしてもどんな解決策があるのか工事費や工期などわからないことばかりだと思います。そんな時は「街の屋根やさん岐阜店」にお気軽にご相談ください。
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