岐阜市にお住いのお客様よりお問い合わせいただきまして調査に行ってまいりました。お問い合わせ内容は築50年建物でほとんどメンテナンスをしたことがないので一度点検をしてほしいとの事でした。

　瓦屋根はよくメンテナンスフリーといわれますが、意外とメンテナンスしなければならない部分が多くあります。例えば、棟瓦や、防水紙、瓦桟などです。漆喰に関しては20年くらいの時期でメンテナンスを行ってあげるといいでしょう。

　また、防水紙のメンテナンスを行う場合には、屋根の葺き直し工事または屋根の葺き替え工事が必要になってきます。防水紙の寿命は20～25年といわれておりますので、20年を超えてきた当たりでご検討いただければと思います。

　調査をさせていただき、何点か問題点がございました。まず一点目は棟瓦を巻いている銅線がほとんど切れてしまっており、冠瓦が乗っかっているだけになっている状態でした。このまま台風の様な強い風を受けてしまうと落ちてしまう事もありますので注意しましょう。

　二点目は、瓦がズレてしまっている部分がありました。嚙み合わせの悪くなった瓦は段々とずれが大きくなってしまいますし、隙間から雨風が直接吹き込み、下地にダメージを与えてしまいます。

　上記2点の問題点は屋根の状態からすればあまり良い状態とは言えません。気が付いた時に直すようにいたしましょう。今回は築年数の事もあり、最小限の工事をご希望でしたので棟の取り直し工事と一部瓦の修正のご提案をさせて頂きました。