岐阜市にて、瓦棒葺き屋根の点検を行いました
岐阜市にお住まいの屋根の調査についてのブログです。屋根は瓦棒葺きの屋根となっております。金属板葺きの一種で、縦に並んだ突起物の中には柱が入っており、金属板の固定に使われています。最近では柱を入れない縦ハゼ葺きという後方もありますが、築年数が古い建物でこの形状の屋根であればほぼ柱が使われている瓦棒葺きと言えます。瓦棒葺きは雨水が葺き材の裏側に回り込む可能性
のある接合部が流水面よりも高所にあるのが特徴で、雨漏りを起こしにくく、雨水が緩やかに流れてしまう緩勾配と言われる傾斜のゆるい屋根にでも施工できる葺き方です。極端な緩勾配の屋根でスレート屋根などを施工すると雨漏りの原因となるので予備知識程度で覚えて頂ければと思います。
建物正面の軒先側にはパラペットがある屋根でした。パラペットは軒先を壁で隠すことによって建物の景観を古風な雰囲気からビルやマンションのような見た目にでき、軒先から雨水が外壁を伝わって流れることも防げるため、一昔に流行った施工方法です。メリットの反面、雨水を内樋に堰き止めて流す構造上雨漏りを誘発しやすいデメリットがあり、景観・デザインを取るか雨漏りのリスク回避を取るかで、もちろん雨漏りのリスク回避が選ばれるため、最近の新築の住宅では見られなくなりました。幸い今回のお住まいではパラペットが原因と考えられるような雨漏りは起こっていませんでした。
屋根は昔は青の塗装がされていたそうですが、現在では経年劣化で塗装がさび付いていました。また、塗膜の剥がれも複数個所で確認でき、錆は放置すると
金属の腐食が進み、ゆくゆくは穴が空いてしまう可能性もあります。穴が空いてからでは屋根の葺き替え工事が必要になる可能性もあるため、定期的な塗装メンテナンスをしていただくことがおすすめです。
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