今回は岐阜市で折板屋根に伺いました。外壁のメンテナンスはおこなったが、屋根のメンテナンスは20ん根に異常おこなっていないので、一度状態を確認してほしい」という事でした。

二階の階段を上がり梯子をかけて屋根に登ると、全体的に錆が発生していました。錆は降雨などの際にサビ汁として流れ、範囲を広げてしまう厄介なものです。発生当初は広がっていなかったはずですが、放置した結果錆が広がってしまったようです。折板屋根に限らず、金属屋根は錆びを発生されない事がメンテナンスの基本です。錆の進行によって落ちれば屋根に穴が開き、雨漏りの原因に繋がる事さえあります。

　今回の屋根は、四方が腰壁に囲まれているパラペット風屋根で、傾斜がほとんどありません。雨水も滞留しやすい上に、錆で屋根に穴が開いてしまうと考えただけで恐ろしいです。

折板屋根のメンテナンスは様々は方法があります。今回の屋根は、錆の発生が全体的に出ており軽いサビといえる見栄えではありませんが、触診させて頂いたところ錆落ちる程の症状ではないので、屋根塗装での対応が可能だと判断しました。

　作業としては、錆を落とすケレン作業を丁寧に実施してからの錆止め着色塗装です。ただし、屋根は外壁と比べて紫外線による影響が激しいので、塗装後今回の様に20年以上放置するのは危険です。6～10年程度での再メンテナンスを守ってくださるならと付け加えさせていただきました。

　塗装はあくまで延命措置であり、基材の劣化がもとに戻るわけではありません。その為、基材そのものから改善したい場合は、今の状態であればカバー工事が適切です。

普段目に触れにくい箇所だからこそ、定期的な屋根の点検調査は必要です。10年以上、屋根の状態を確認されていない方は、早め早めのメンテナンスで無駄な出費を抑えるようにしてくださいね。