今回は、お伺いしたお宅ですが、築年数が約20年経っている建物ですが、外壁は綺麗にされていましたが、屋根の方は手つかずなのでしっかり見てほしいとご要望がありましたので、点検を実施しました。

　2階の屋根を見てみました。特に、瓦の割れや浮きは見られませんでした。瓦の重なっているラインがきれいに、真っすぐになっていますので大きなズレもありませんでした。

　隅棟の漆喰が剥がれ、中に入っている土が流れ始めています。また、苔の発生も見受けられました。

取れた漆喰が雨樋の中に落ちていました。そのままにしておくと、樋が詰まってしまい溜まった雨水が溢れて、軒天や鼻隠し板を腐食させる原因になりますので、取り除いておきました。、

漆喰の状態は、よくありませんが、瓦の葺いている状態は、浮きや、ズレも無く、年数の割にはいい状態でした。漆喰の補修をするだけで良さそうです。

　漆喰補修工事は2パターンあります。１漆喰詰め直し工事、２棟瓦取り直し工事があります。漆喰のダメージが軽微な場合は１の工事がおすすめです。酷くなると2の工事になる場合がありますので、早めの点検が非常に重要です。

全体的に瓦の状態は浮きやズレも無く、非常にいい状態でした。ただし、漆喰は4割くらいが剥がれていますので、お手入れが必要です。そのまま放置しておくと、中の土が流れてしまい瓦がズレて隙間が多くなり、またそこから雨水が入る悪循環になり、雨漏りの原因になります。屋根の上を歩いてもたわみが無いので、下地はしっかりしています。

　今回のお客様はより早めの点検依頼でしたので、漆喰詰め直し工事にて対応することになりました。