1階と2階に屋根がある場合、紫外線や雨風に晒される2階屋根は1階屋根よりも劣化が進行します。ただ、2階の屋根となると一般の方での確認は困難です。1階の漆喰で異常が見られたら、2階屋根の確認を専門の業者に実施してもらうようにしましょう。
2階の屋根は、のし瓦が一段積まれた2段積みの棟瓦で、銅線で緊結された一般的な工法です。主なメンテナンスは、定期的な漆喰メンテナンスや緊結線の劣化や伸びが発生した際の際緊結。銅線は経年によって伸びてしまう事があるため、ステンレス戦での際緊結も一考です。
次に、棟の端に位置する棟巴瓦を確認するとグラグラな状態でした。銅線が伸びてしまった事も一困ですが、端の瓦部が棟の中でも更に雨風を浴びやすい箇所です。
漆喰のメンテナンスを実施する際には、巴瓦部を少し崩した際緊結も考慮しなければなりません。漆喰の黒ずみは、漆喰を再施工する事で消えて美観的には向上しますが、美観の工場と共に機能性を回復させるのが本来の屋根のメンテナンスです。